【トラブル解決、運営コスト圧縮】エアコン隠蔽配管 

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エアコンの隠蔽配管について、後々トラブルになることが多いけど、どうにかならないか?具体的には、電源ケーブルの引き直し費用がバカにならない。エアコンの設置ができないということで入居者とのトラブル対応も手間だし、解決費用もそれなりにかかる。都度調査するのも大変。

 

 

そんな疑問にお答えします。

 


目次
1:隠蔽配管について、悩み一瞬で解決する方法とは?
2:そうすることで解決することは?
3:意外な事実?

 

 


結論、隠蔽配管のエアコンの場合、あらかじめ設備としてエアコンを設置してしまうというのが手っ取り早い解決方法です。
理由は、設備として設置してしまえば、入退去のエアコン設置に伴うケーブル切断のリスクが完全になくなるからです。
 具体的に説明していくと、もともと壁内・天井裏の隠蔽部に予め先行して電源ケーブルや冷媒配管が敷設している場合、エアコン屋さんは室内外のエアコン用スリーブから飛び出ているケーブルと冷媒管を室内機・室外機に接続・取外しを行うのですが、問題なのが取外し時に電源ケーブルを切断してしまうケースです。切断してケーブルが短くなってしまうと、その短くなった分だけケーブルを継ぎ足すことはできません。メーカーの取説を見ると実際に注意事項で書いてあります。エアコン業者はメーカーが推奨することに背き勝手に対処することをやりたがりません。

 

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引用:パナソニック ルームエアコン取扱説明書 

 

冷媒管は銅管なので硬くまず切られていることはないですが、電源ケーブルは簡単に切断可能です。写真はDAIKIN製エアコンですが、接続部はケーブルを挟みこむ形状になっていて、メーカーの方にヒアリングしたところ、どのメーカーもそうなっているはずとのことでした。本当は切断しなくても良いのに面倒だからパチンと切断してしまうのが実態です。

 

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 では、電源ケーブルの長さがしっかり確保されているかどうかの確認をきちんと行うことはできるでしょうか?実際に壁の中にトグロを巻いてケーブルが格納されている場合は、そのケーブルを取り出し室内側と室外側でスリーブから適正な長さが確保できているかを確認する必要がでてきます。その場合、室内機室外機の想定設置位置と接続部分を考慮する必要があり、一様にチェック方法を決めるのがとても難しいですし、確認するとなれば相応の手間隙がかかります。(ここにも費用が発生します)また、費用が発生したとしても、現場現場で納まりも異なり、一般的な原状回復工事の範疇を超えてしまっているので専門的な業者を入れないと調査を十分に行うことも難しく、そもそも慣れていない手配となるので確認精度が怪しい場合が多くなります。写真撮影してもらいその写真の確認をするのも一苦労です。
仮に確認する為の運用がうまくできていたとしても、思いもよらないところで確認が不十分で、いざ入居者がエアコン設置しようとしたら設置できないというトラブルも起こりえます。その際、入居者は設置できて当たり前という意識の中でエアコン設置できないとなりますので、当たり前ですがとても怒ります。これが夏場の時期におこると最悪です。業者の再手配、その際の立会など都合をつけないといけませんので、当たり前のことができないストレでクレームに発展します。また、いざケーブルを再設置となると、これも大変てす。もともとケーブルを後から通すことが出来ない隠蔽部へケーブルを通しているので、後から設置となると部屋のあちこちに作業用の点検口を設けないといけません。配管ケーブルのルートを設計図などで確認しながら、手探りで点検口を開けていく必要もあり、手間暇がかかります。

意外な事実としては、先行して敷設されている隠蔽配管について、設置されているケーブルが何故かもともと短く、そもそも必ずケーブルの引き直しをしないとエアコン設置ができないケースもあります。信じられないですが、これまで何件か(しかも築10年以内のまぁまぁの築浅物件で)経験がありまして、その物件では毎回約8万円のケーブル引直し費用がかかっていました。orz...また、先行してケーブルなどが敷設されておらず、後からエアコン設置する際に予め壁や天井内に配管されたさや管(塩ビ管)にケーブルと冷媒管を通すという仕様のマンションもありますが、実際に通そうとすると通せない、さや管が割れてケーブルが通っていかないというケースもありました。

色々書きましたが、昨今のエアコン業者さんは1日にできるだけ効率的に多くの部屋を周りエアコンを設置するように予めスケジュール組みをされているので、イレギュラーな納まりのエアコンについては作業時間もかかるし後々のトラブルにも繋がる可能性から設置を断るケースも増えています。なので、全部が全部とは言いませんが隠蔽配管となっているエアコンについてはトラブルになるケースがとても多いです。

もちろん設備として設置した場合に機器本体の設置初期費用、修理・維持費がかかってきますが、入退去都度の調査費用、確認手間、トラブル費用、リスクを考えると大きな出費ではなくなります。

よってトラブル対応・手間隙を回避するために、隠蔽配管となる部屋のエアコンについては、あらかじめ設備として設置してしまうことを強くオオスメします。